東海道御案内
東海道の宿駅の間は平均約二里十一丁で、長い所は小田原―箱根―三島の間は夫々(それぞれ)約四里で、「箱根八里」はこれを指している。
島田―金谷、舞阪―新井などは川越や渡船を間にして約一里の短い距離であった。
小田原提灯
小田原提灯(ちょうちん)は旅の携帯用として重宝がられた。たゝめば懐中に入るし、横にしても蝋燭(ろうそく)の火が消えない。突き当つても破れぬし、グニャグニャしているから坂道や山道でもよい。特に駕籠かきには無くてはならぬ提灯であつた。昔の蝋燭はハゼの実から造った木蝋で暗かつた。
